Shadowrun 5th オンラインセッションログ 第一話

シナリオ名

Horizontal Effect/水平線効果

 

キャラクター紹介(プレイヤー - キャラクター)

避雷針 - ハリアー

肉体的には非力な女性だが優れた五感と霊視能力を持つアデプト。

その能力を生かすため個人探偵を営んでいる。

この能力が彼女の人生にもたらしたものは決して良いものばかりではないが

その全てを乗り越える精神的なタフさが彼女にはあった。

 

とかげマン - サトウ・フユコ

ミツハマの防諜担当者であったサトウ――あからさまな偽名――は汚い仕事や権力闘争の中を泳ぎ回ってきました。

汚いやり口でシャドウランナーを騙して使い潰し、同僚をハメて上司に差し出し、ヤクザの諍いを煽り立てて対立派閥のメンバーを暗殺し……。

ドブ色に輝かしい彼女の歴史は、結局の所自分自身もただの駒に過ぎないという

苦い教訓といくらかのサイバーウェア、そしてトラウマとストリートからの冷たい視線しか彼女にもたらしませんでした。

ただ、彼女はあらゆる薄汚い仕事のやり方と交渉術を心得ているためチームの顔役兼戦闘役としては良い仕事をするのには間違いありません。

 

雅 餓狼 - ベルディグリ

ストリート生まれであるベルディグリは、テクノマンサーの能力を持っていた。

その力をコントロールできず精密機器を破壊してしまい煙たがられストリートキッドやギャングの連中とは馴染めなかった。

現在は下請けのハッキングなどで生計を立てている。

 

NPC - セプテンバー

シアトルのフィクサーハリアーを含め多数のシャドウランナーと繋がりを持つ。

 

NPC - ジロウ

今回の依頼人、地域一帯の不法居住者をまとめている

 

 

 

 テクノマンサーであるペルディグリは、暗闇の部屋で目を覚ました。

 四肢は椅子に固定され、猿ぐつわをされ、声を上げることもできない。

 頭痛もする、思考がうまくまとまらない。

 

(うぐぐ、マトリックスにもつながってないのだろうか?)

ベルディグリは、とにかく何が起こったのかを思い出そうと意識を集中させた

 

(確か適当な自販機をハックするために……ストリートをぶらぶらしていて……)

 

そして室内は揺れエンジン音がする……バンか何かで移動中のようだ

(こ、これが伝説のはいえーす、かぁ)

と、どこかで見たネットスラングを思い出していた。

 

ベルディグリは生体ペルソナを起動し、マトリックスを観察した。

(コムリンクのアイコンが一つ、しかしえらく安物だなあ、それにこのヴィークルには誰かがリギングしているみたいだ)

 

シュー……

自身の背後から音が聞こえたと同時に、再びベルディグリは意識を失ってしまった。

 

 

 ほぼ同時刻、バゼット探偵事務所にて、所長であるハリアーにコールがかかる。

「はい、こちらバゼット探偵事務所」

ハリアーは電話に出ると、サトウはそれに気が付きこちらを覗き込む。

「あら、仕事ですか?」

サトウはソイカフを用意しながらハリアーに訊いた。

 

「お世話になっております、今お時間よろしいですか?」

セプテンバー、我々を含めて様々な人物と繋がりのあるフィクサーだ。

端正な顔立ちで物腰も柔らかい人物だが、どこか掴みどころがなく胡散臭い男だ。

 

「ええ、もちろん。ご用件を伺いましょう」

「あなた方に依頼が2件入っておりまして、お話をさせていただきたく」

ハリアーは目線と仕草で仕事の話だとサトウに伝えた。

サトウはハリアーの前にソイカフをすっと置き、後ろでニコニコと笑っている。

 

「2件もですか?とりあえず詳しいお話を聞きたいですね」

同時に2件という珍しい提案に、ハリアーは思わず訝しんだ。

 

「まず1件目は、行方不明となったテクノマンサーの救出です」

「そして2件目は、とある最新AIを盗み出していただきたいのです」

 

「ふーむ……その2件はどちらか片方のみ受けられる形で?」

「そちらにはマトリックスの専門化はいらっしゃらない思います」

セプテンバーは続ける。

「ですので、まず1つ目の依頼でテクノマンサーを救出していただきき、その後そのテクノマンサーと共に2つ目の依頼を行っていただきたい……という」

「ふむ……行方不明になったというのは、よくある誘拐なのでしょうか……」

「テクノマンサーということもり、何か事件に巻き込まれている可能性もあります」

「しかし、詳細は依頼人さまも不明とのことで……」

依頼人であるジロウさま本人に替わります、お待ちを」

数秒ほど通話が途切れ、依頼人と思われる人物に繋がる――。

 

「あんたたちがその…探偵の方かい?俺の名前はジロウってんだ、よろしくな」

「はい、バゼット探偵事務所のハリアーと申します」

「私(ワタクシ)はサトウとお呼びください」

 

「ベルディグリのヤローと連絡がつかねえんだ、最近だれかに見られている気がするだとか言っていたし、何か厄介ごとに巻き込まれてなきゃいいんだが」

 

(こんな相手からじゃどれくらい報酬がもらえるかわからないよなあ)

サトウはそう思ったが、ポーカーフェイスが崩れることは無かった。

 

「ふむ、ではベルディグリさんの外見や特徴などから教えていただけます?」

「14歳のヒューマン、一応男だが、女みたいにひょろひょろなヤロウだ、それに髪色は緑で、瞳は赤い……こんなところだな」

「だがハッキングの腕は確かだ、あんたらの力になってくれると思う」

 

 

「それと……彼を探した場合の報酬について教えていただけませんか?」

サトウはそう訊ねながら、依頼人の表情や仕草を細かく観察していた。

ハリアーもチラとサトウを見たが何も言わない。金勘定は彼女の方が得意だ。

 

「前金2000新円と、成功報酬として5000新円」

「仲間たちでみんなで持ち寄って、なんとかこの金額を集めたんだ」

表情は硬く、緊張している様子だがおそらく嘘は吐いていないだろう。

 

これ以上報酬をつり上げることは出来ないと踏んだサトウは、一つの提案を申し出た。

「人探しの相場よりは安いけど、手助けはできる。ただ、代わりにあなた達も私達のことを手助けして欲しい」

「ああ、俺にできることであればなんでも協力するぜ」

「ならば、ターゲットだけでなく、我々が次に行う仕事に協力してくださいませんか?それで報酬の件は貸し借りなしとしましょう」

「わかった、構わねえぜ」

ジロウは、背に腹は代えられないといった様子で、渋々了承する。

 

一呼吸おいて、 サトウは話を続けた。

「ちなみに、その"彼"が死体でも、発見できた場合は"成功"でよろしいですね?もちろん、死体であった場合最終的に私達も困りますので」

「そんなことあっては欲しくねえが、だとしても埋葬はしてやらんといけないからな」

「そのようなことがないように尽くしましょう」

 

数瞬の沈黙が流れた後、ハリアーが口を開く。

 「……ベルディグリさんが言っていたように周囲に怪しい人物を見かけたりしましたか?」

「正直言ってわからない……アイツには良かれと思って『気のせいだ、ビビりすぎだ』って言ったんだが、間違いだったのかもしれねえなあ」

と、ジロウはため息まじりに落胆した様子で話した。

 

この話を聞いたサトウは、ミツハマで活動していたころに得た情報を思い出し、ハリアーにメッセージを送信していた。

『昔の古巣がとも思いましたが、ネオネットもテクノマンサー狩りをやっているそうで』

『スプロールでもそういう噂が流れてたわね。まあおおむね黒ってことか』

『まぁ、私も狩りのやり方については一応知っているんですが……』

 

二人はメッセージでやりとりをしながら、ハリアーは質問を続けた。

「最近バンのような大型車を見かける頻度が多くなっていませんでしたか?」

「そうだな、俺は気が付かなかったが、あとで仲間に聞いてみるぜ」

ジロウはハリアーの目をまっすぐ見て答えた。

 

「そうだそうだ」

ジロウは少しわざとらしく、何かを思い出したような仕草をしながら話を続ける。

「セプデンバーさんに『アイツの衣服なんかがあるといい』って言われたんで用意したんだが、本当にそんなものが役に立つのか?」

「ええ、私はアデプトでして。嗅覚は警察犬並ですよ」

「さすが探偵さん!頼りになるねえ」

フィクサー経由で郵送しておいたんで、じきに届くと思うぜ」

「わかりました。ありがとうございます」

ハリアーがそう答えると、通話は切断された。

 

 

 一方その頃、ペルディグリは再び意識を取り戻した。

 何かの毒物によって気を失っていたようだが、効力が切れたようだ。

 

(なにか出来ることはないか?)

ベルディグリは心の中で言葉を反芻しながら、静かに目を瞑る。

そして生体ペルソナを起動し、電脳世界マトリックス没入ダイヴした。

 

(しかし、ノイズが邪魔だな)

テクノマンサーであるベルディグリにとって電脳世界マトリックスを操ることなど造作もないことだ。

ベルディグリは<レゾナンス・チャンネル>の複合体をスレッド編成し、ノイズを取り払う。

すると、電脳世界マトリックスに浮かぶ様々なアイコンたちが鮮明に映し出された。

 

(これでよし、まずは誰かに連絡を取ろう、助けてくれるかも)

思い当たる3人の知人に『はいえーすされた(さらわれた)』とメッセージを送信した。

 

返信を待つ間、電脳世界マトリックスを観察していると、とあるアイコンを発見した。

どうやら、一定時間おきに薬物――ニューロスタンIIIV――を注入する装置のようだ。

 

(むむ、とりあえずその機器をどうにかしないとまた寝ることになりそう……点滴機もハックして薬とめたいけど、薬が減ってないとバレるかなぁ……)

ベルディグリは点滴機のアイコンにマークを付け、偽命令を与える。

(投薬を10分おきから1日おきに変更っと…)

 

するとベルディグリの生体ペルソナ宛てにメッセージが届いた。

 

『ペルディグリ、無事なのか!?いま何処にいる?』

ジロウだ。スプロール一帯の不法居住者をまとめている人物で、皆から信頼されている。

車で路上生活をしている自分もよく世話になっている。

『あ、ジローさん。やほー、でも場所はわからないかなー、車(バンっぽい)の中でニューロスタンを点滴されて、しばられている』

『ってことは拉致されたってことか?お前なあ、もうちょっとこう……危機感ってものはないのか?』

『まー、いつかは来ることだと思ってたしねぇ。慌てても仕方ないよ^^それに車はまだ動いているみたい』

『お前言ってたろ、いつも誰かに見られている気がするってな……それでよ、お前に何かあったんじゃないかって思ってシャドウランナーを雇ったんだ、すぐ彼らが助けに来てくれるはずだ』

『わかったー、その人達にボクのコムコードを教えてあげて』

『分かった、待ってろ……』

 

 ジロウはハリアーとサトウにベルディグリのコムコードを添付したメッセージを送った。

『じゃ、よろしくね。助けを手配してくれてありがとう、ジローさん』

『それで1つお願いがあるんだが、もし無事助かったらお前を助けてくれた人たちに協力してやってくれないか?どうやら、お前のハッキング能力を高く評価しているみたいだぜ』

『んー、判った。もちろん手伝うよ、生身の力は死体並だってことは伝えておいてね』

『ああ、それじゃ切るぜ』

『はぁい、ホントありがと、ジローさん』

通話を終えたベルディグリは点滴機の残量情報を書き換えながら、次にやるべきことを考えていた。

 

 一方その頃、ハリアーとサトウはジロウから届いたメッセージを開いていた。

『ペルディグリから連絡があった、これでアイツの生体ペルソナと連絡が取れる』

『……ふぅむ。ベルディグリはどのように伝えていましたか?』

『何者かに拉致されて薬で眠らされたそうだ、今はどこかに移送されているらしい』

『ならば移送中に方をつけたいところ』

『いい加減な事をしている下請けなら楽なんだけど追手が来ることを考えてあえて穴を作る可能性も……』

サトウはかつて企業の陰謀に加担していた過去があり、少々偏執病的パラノイアックなところがある

 

「落ち着いてサトウ、まずは動いてみましょう」

ハリアーはサトウを窘める

「……はい、かしこまりました、ただコーポは目的のためには手段を択ばないパラノイアになるくらいじゃないとあの手の輩には対抗できませんので……」

そう続ける彼女にハリアーは思わずため息をつき、事務所を後にした。

 

「私はまず救出対象のベルディグリに連絡を取ってみるわ」

「では私は聞き込み調査を」

 

話を終えたハリアーはベルディグリの生体ペルソナにメッセージを送信した。

『はろー? どなたでしょうか?』

『あなたがベルティグリさん?私はハリアー、あなたの救出依頼を受けたランナーよ』

『ああ、ジローさんが頼んでくれた人なんだ』

『ええ、そちらの状況は今どうなってます?』

『縛られてて、喋れない、動けない。投薬はなんとかハッキングして1日1回にしたから少し余裕がある』

『あなた以外の人はどれだけ居る?』

『人はひとりだけど、この車両を誰かが外部から制御してるぽい』

『そう……ひょっとしたら別の車両もあるかもしれないってことか……』

『あ、人が一人っていうのは安物のコムリンクっぽい機器が1個ってことだよおねーさん。マトリックスしかみえないんだ、いま』

『落ち着いてみたら、そのコムリンクぽい機器をハッキングすれば位置は知らせれるかも知れないけど、その瞬間の位置になっちゃうね』

『そんな安物を?コーポがやるにしては雑すぎるような……孫請あたりの錬度の低い連中にさらわれてるのかな……?』

『不法住居者一人さらうのにそんなにコストはいらないと思ってるんじゃないかなー』

『できれば助かりたいし、余計なことしてランナーさん達の邪魔はしたくないから、ぼくがやっていいことあれば教えて欲しい』

『今は私の助手が周辺の聞き込みをしているわ、ベルティグリさんにも電子方面での探索をお願いしたいかな』

『わかった。ネタを教えてくれたら検索は出来ると思う。あと捕まった位置はストリートの自販機を荒らしにいく途中のこの辺だったよ』

そう言うとベルディグリは自身が拉致された大まかな座標をハリアーに送信した。

『なるほどね、近くまで行けたならあとは匂いでわかると思うから』

『に、臭いなの……』

『犬と同じくらい鼻が効くからね』

自慢げにそう話すハリアーに、ベルディグリは言葉を失う。

 

(ダメだ、このおねーさん判ってない……気にしちゃダメだ、気にしちゃダメだ)

不法居住者であるベルディグリはもう何日もシャワーを浴びていなかった。

だがそんな動揺を悟られまいと、彼は話を続ける。

『じゃ、じゃあ位置の確認をした方がいいかな移動していたらすぐ場所が変わるかも……だけど』

『そうね……ああ、おそらくだけどあなたをさらったのはネオネットだと思う。ネオネットの研究所を調べるのは良いかもしれない』

わかった、あとボクに注入されてた毒物はニューロスタンⅧだったよ』

『なるほどね……じゃあそろそろ私も動きます。ベルティグリさんも頑張って』

『はあい、ありがとう。ボクみたいなのを助けにうごいてくれて、アリガトウ』

『良いのよ、こういうのの積み重ねだからストリートで生きるって』

『じゃ、直接あえるのをきたいしてるよー』

 

 

 二人がメッセージで会話をしている頃、サトウは聞き込み調査を行っていた。

「とある人を探しているんですが……」

サトウは通りを歩いていた女性に話しかけた。

「あっ、この子!数時間ぐらい前かしらね、ガラの悪いギャングみたいな連中に眠らされて連れていかれるのを見ちゃったのよ、私」

ビンゴだ、最近の自分はツイている。コーポから縁を切って以来、自分の人生は良い方に向かっているという実感があった。

 

「数時間前……それはかなり最近ですね……ちなみにさらわれたのはどの辺りで?ギャングみたい、ということでしたが相手はどんな見た目でしたか?」

「オークで、とにかくガラの悪い感じだったわ、一言でいえば、チンピラ?」

 

そう聞いてサトウは一つのギャンググループの名前が脳裏を過った。

サイクロンナイン、強盗、恐喝、人さらい……ろくでもない集団だ。

彼らが関わっているとは言い切れないが、その可能性は高い。

 

「さらわれていたのは確か、自動販売機があるあの辺りよ、巻き込まれたくないと思ってすぐその場を立ち去ったからあまり覚えてないわ」

「いえ、助かりました、ありがとうございます」

 そう言うとサトウは浅めのオジギ――エシャク――をした。

 

 サトウはさきほどの女性が話していた自動販売機の付近に到着し

周囲をくまなく観察していると、メタリンクが一つ道端に落ちている。

超安価で有名なコムリンクだが、故障しており電源は入らない状態のようだ。

サトウは慣れた手つきでそれを証拠品袋にしまうと、これまでに得た情報をハリアーのコムリンクに送信した。

 

『了解。こちらはベルティグリさんとの連絡が取れました。

 以降マトリックス関係の調査は彼におまかせできます』

ハリアーはサトウにメッセージを送り、ベルディグリにもギャングの情報を送信した。

 

『くれぐれもお気をつけを。何年か前の話ですが、誘拐されたテクノマンサーを追いかけてきたランナーをターゲットに意図的な情報漏えいを行った、ということがありました』

『ええ、肝に銘じておきます』

『ターゲットはデストラップに引っかかりましたから。常に罠がないか確認を……』

 

メッセージを送りあううちに自動販売機付近に到着したハリアーはサトウを一瞥し、物理世界とアストラル世界のどちらもくまなく観察した。

「ヴィークルのタイヤ痕が残っている、少々荒い運転をしたみたいね……それに魔法的な痕跡は無し……と」

そう呟きながらコムリンクで写真を撮影し、ベルディグリにメッセージを送る。

 

『タイヤ痕から追跡できるかもしれない。あと車両に詳しい知り合いはいる?』

『ごめん、いないなー、そうだおねーさんたち、ボクのおうちつかうならどーぞ』

ベルディグリは軽自動車――ジャックラビット――で寝泊まりをしており、どうやらそれのオーナー権を渡すから使ってくれ、という事のようだ。

 

そのメッセージを受け取ったハリアーとサトウは、ジャックラビットへ向かうのであった。

 

To Be Continued...

TRPG(シャドウラン)で群像劇風のキャンペーンをやろうという試み

挨拶

お久しぶりです、このブログも半年以上更新していない状態で

ご時世的な話もありオフセもあまりできずという状況が続いてますが

オンセの方は最近GM,PLどちらもぼちぼちやっている現状です。

 

そのなかの一つとして「群像劇をTRPGでできないか?」

という発想から始まったキャンペーンがあるので、それについて話したいと思います。

 

そもそも群像劇ってなに?

簡単に説明すると

dic.nicovideo.jp

……ということらしいです。(丸投げ)

 

つまり、一つの舞台(キャンペーン)において複数のシナリオやストーリーを進行させ

一つの大きなストーリーにすることはできないか?

という考えから始まったのが今回のキャンペーンというわけです

 

Twitter(軽い気持ちで)募集をかけてみたところ、9名の方にお集まりいただきました。

本当にありがたい限りです。

 

この手法は登場人物の追加/退場が比較的容易であることが長所として挙げられます。

(実際、海外の連続ドラマで演者が飲酒運転した結果、悪役に殺されて退場したりしてますね)

ご連絡いただければ途中参加なども可能かと思うので、ぜひよろしくお願いします。

 

参加者の皆様

本記事の最後にプレイヤーの皆様とキャラクターを紹介させていただきます(敬称略)

 

 

避雷針 - ハリアー

とかげマン - サトウ・フユコ

雅 餓狼 - ペルディグリ

波切鉄舟 - デアデビル

NLR - パイソン

T1000G - ジェミニ

泥酔 - ライアー

Terada - 未定

暗転丸 - 未定

 

既に2回ほどセッションを行っており、順次セッションログをこちらに公開予定です。

キャラクター達のプロフィールはそこで記載しようと思っております。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

セッションログの方もぜひよろしくお願いします。

はじめてオンセやった感想とその時のシナリオを公開したお知らせ。

いつの間にか1か月以上更新していないままだった。

つい先日、シャドウランのオンラインセッションなるものをやりました。

 

まずはシャドウラン絡みで知り合った、てらださんGMでPLとして参加しました。

環境はユドナリウムです。

わりと直観的に操作できる感じだったので、すぐ慣れました。

 

何気にシャドウランでPL側でやるのも初だったりしたので、大変楽しかったです。

聖職者のミスティックアデプトをやりましたが、胡散臭いRPが捗りました。

 

そしてそのモチベを維持したまま、今度は私GMでオンセをやりました。

その時やったシナリオがこれ。

deathmetalman.booth.pm

3月のオフでの例会が初出で、微調整して回しました。

参加者の皆さんが問題なければセッションログでも公開しようかな?

 

とにかくシャドウラン楽しいし最高だぞって話です。

オフセができないならオンセをやればいいじゃない。

ネオサッポロ・ワールドガイド

だいぶ遅れてしまいましたが、第2回のシャドウラン定例会も無事開催できました。

参加していただいた方々ありがとうございました。

 

今回使用したシナリオは、あともう1回やったら公開するつもりです。

ネタバレもあまりしたくないので、セッションログもお休みです。

 

ということで今回は、私のシナリオで使用しているオリジナル都市の

「ネオサッポロ」とその周辺をワールドガイドとしてまとめたいと思います。

 

この都市は完全に私のオリジナル設定になっています。

シャドウランの公式設定にある程度合わせているつもりなので

公式設定と矛盾してるよ~みたいなのがあれば教えてください。

 

 

ネオサッポロ・シティ

チュウオウ区はネオサッポロの中心にある、富裕層が暮らす区域であり

そこに入るだけでもSINによる認証を行う必要がある。

 

ススキノはネオンライトが煌めく繁華街となっており、バーや飲食店などが立ち並ぶ。

チュウオウ区以外はスプロール化が進み、ギャングやヤクザの抗争が頻発している。

 

現在は日本政府が統治しており、各メガコーポが付け入るスキを伺っている。

ローカルグリッド名は「タヌキコウジ・グリッド」

 

アイヌ民族

ネオサッポロから離れた土地で暮らす少数民族アイヌ語という独自の言語を話す。

魔法の才能に恵まれた者が多く、幻影呪文などで身を隠して暮らしている。

 

北海道魔法大学

魔力や魔術を専門とした教育機関

魔術や覚醒生物、アストラル界などの専門家が多く在籍している。

 

監獄都市アバシリ

都市全体が監獄となっており、多数の犯罪者が収監されている。

魔法使いやテクノマンサーにも対応しており、今まで脱獄に成功したものはいない。

ネオネットが資金を提供しており、死刑囚を人体実験に使っているとの噂がある。

 

シコツ湖

ネオサッポロの南にある湖。

ヴァンパイアなど覚醒生物が棲み付いており、危険区域として指定されている。

死体を沈めると二度と浮き上がって来ないことから「死骨湖」とする説がある。

 

ムロラン

ミツハマ領の工場都市。

 

ハコダテ

テクノマンサーを保護・教育する「テクノポリス」に指定された都市。

同じくテクノマンサーであるシアワセ・ヒトミによって管理されており

シアワセ・コーポレーションの領地となっている。

シナリオ公開と3月例会の告知

neo-sapporo.hatenablog.com

deathmetalman.booth.pm

前回のセッションログで使用したシナリオをアップしました。

例会となる前に販売していたシナリオと同じく、100円になります。

承認欲求の鬼なので、ご意見ご感想をお待ちしてます。

 

 

第一回の例会は、5名もお集まりいただきありがとうございました。嬉しい限りです。

第二回の予定日は3/14で、場所はたぶん「いつもの」場所だと思います。

今後はブログで募集するので、参加希望の方はこの記事にコメントをお願いします。

 

 

第一回小説風セッションログ

CAST

GM・シナリオ:ゴブリン

ノレージ:ゆも

トール:スエ蔵

トリル:mashu

ハンナ:うしお

イワン:雷華

 

 

深夜0時、ノレージはコムリンクの着信音で目を覚ました。

仕事(ラン)が入った。至急いつもの場所に向かってくれ。」

フィクサーはそれだけ告げ、一方的に通話を切断した。

「了解。」

ノレージはそう呟き、玄関を出た。

 

 フィクサーが言っていた"いつもの場所"というのは

ネオサッポロのスプロールに店を構える"フレンズ"ことだ。

メタタイプやSINに関係なく誰でも受け入れるこの店は

シャドウランナーや依頼主でいつも賑わっている。

 

店に入ると既に今回の仕事(ラン)のメンバーが集まっていた。

自分を含めランナーが5人と、依頼人が1人。

ノレージが席に座ると、依頼主と思われる痩身のエルフは口を開いた。

「俺を今日の夜明けまでに、ムロランへ護送してほしい。

 そのためにはシコツ湖を突っ切る必要がある、そこで君たちを雇わせてもらった。」

 

シコツ湖、ウワサには聞いたことがある。

あの周辺はヴァンパイアを筆頭とした覚醒生物がうろついている危険地帯だ。

あそこに足を踏み入れて二度と帰ってこなかったシャドウランナーは数多く居る。

 

「報酬は前金で2000新円、俺が無事にムロランに辿り着ければ追加で3000新円だ。

 移動用のヴィークルはこちらで用意した、これもお前たちにやろう。」

「わかった…引き受けるよ」

ノレージの隣に座っていたエルフのシャドウランナーが口を開いた。

シャドウランナーにしては明らかに小柄で華奢な体型だ。

お世辞にもシャドウランナーとしてやっていけるとは言い難い。

「ところで聞きたいんだけど、どうしてあなたはそんなに急いでいるんだい?」

「ワタシのボスは時間に厳格な人でね、少しでも遅れたら間違いなくハラキリだ。」

「そのボスってのは、一体誰なんだい?」

「それについて話すつもりはない」

「それは困るな、これからボク達はあなたの命を守らなきゃいけない

 ・・それに、君のスーツの襟についてる録音装置は止めてあるよ。」

「いつの間にそんなことを!?わかったわかった、正直に話すとしよう。

 ワタシはシアワセのネオサッポロ支部に潜入していた産業スパイだ。

 とあるブツを持ち出す予定だったが、少々手間取ってしまったんだ」

 

デッキを操作した様子もなかった。間違いない、彼はテクノマンサーだ。

そういうことなら、シャドウランナーとしてやっていける事にも合点がいく。

それに加え、交渉能力もかなり高いようだ。

 

「そのブツってのは具体的にはどういうものだ?」

端に座っていたヒューマンが尋ねた。顔色が良くなさそうだが、大丈夫だろうか。

「HMHVV、感染するとヴァンパイアなどに変異する危険なウイルスだ」

 

「それじゃあそろそろ出発しましょ、時間もあまり無いみたいだし。」

そう言いながら女性エルフのシャドウランナーは立ち上がり

物音一つ立てる事なく、店を後にした。他のメンバーも、その後に続いた。

 

 

「こちらで用意したヴィークルは4人用だ。他にヴィークルを持ってる奴はいるか?」

「ワタシが持ってるわ。依頼主サンに変装するから、二台に分かれて移動しましょ。」

依頼主が用意したヴィークルは現代(ヒュンダイ)シン—ヒュン、4人乗りのセダンタイプだ。

後部座席にアサルトライフルと機関銃が備え付けられている。

もう一つはアレス・ロードマスター。8人乗りの装甲車で、ほとんど新品だ。 

 

「・・こっちの方が堅そう」

今まで一言も話さなかった女性のドワーフはそう呟き

そそくさとアレス・ロードマスターに乗り込んでしまった。

「じゃあ俺はこちらに乗ろう」

顔色の悪いヒューマンはヒュンダイのヴィークルに乗り込んだ。

残りの他のメンバーは全員トレーラーに乗り込み、ネオサッポロから出発した。

 

「シコツ湖までは安全だろうから、この辺りで自己紹介でもしましょ。」

「じゃあ自分から・・名前はノレージ、UCAS出身のメイジだ。よろしく頼む。」

「俺はトール、見ての通りヒューマンだ。銃が必要になったら起こしてくれ」

「ワタシの名前はトリルよ、よろしく。」

「・・ハンナ。」

それだけ言うと、持っていたシールドの裏に隠れてしまった。

どうやら話すのは苦手みたいだ。

「えっ、終わり?あーーええっと、ボクはイワン。テクノマンサーだ。

 それでさっき、時間があったからマトリックスで調べてみたんだけど

 シアワセに潜入していた産業スパイが追われているって情報を見つけたよ

 彼の言っていることに間違いは無さそうだね。」

「ハンナも、マトリックスでシコツ湖の地図を見つけたよ。」

「おお!やるじゃないハンナ!」

「そろそろシコツ湖に入るぞ、気を抜くなよ」

 

「後方からヴァンパイアが接近中!撃つぞ!」

だが トールの弾丸はヴァンパイアの頬を掠めた。

すぐさまノレージは魔力破(マナボルト)を放ち、ヴァンパイアの身体は粉々に崩れ落ちた。

「助かったぜノレージ」 

「感謝の言葉はまだ早い」

 

何体かの覚醒生物を退けたところで、道を塞ぐようにシアワセ傘下の2人のヤクザと

2体のヴァンパイアが待ち受けていた。どうやら彼らは協力関係にあるようだ。

「急加速して奴らの不意を突くわ!掴まって!」

トリルはアクセルを強く踏み込んだ。

「アイツら正気か!ぶつかるぞ!」

「それに話に聞いてたやつが2人いるぞ!どっちが本物だ!?」

ヤクザがそう叫ぶと同時に、トールの弾丸がヴァンパイアの脳天を貫いた。

続けざまにノレージも魔力球(マナボール)を唱え、敵部隊は大混乱だ。

ヴァンパイアがトリルに飛び掛かり噛みついてくる

カメレオンスーツのルテニウムポリマー素材が、ヴァンパイアの牙を防いだ。

近くにいたハンナが、そのヴァンパイアの頭をぶん殴った。

「相手のヴィークルを乗っ取るよ!」

イワンはそう言うと、ARに接続し集中した。

「あぁっ、まずい」

彼がそう呟いたその刹那、敵ヴィークルに取り付けられた機関銃が叫び声をあげた。

機関銃は完全に制御を失い、無差別に攻撃を開始した。

「おい!何がどうなってやがる!」

「ごめん!しくじった!」

いくつもの弾丸が宙を舞い、命中したトリルは意識を失い。ヤクザの一人は即死した。

混乱の渦中、依頼主が最後の一人となったヤクザを撃ち抜き、敵部隊は全滅した。

「ホッカイドウ・スラングでいうところの、”ワヤ” ってやつだな。」

ノレージはそう独り言を呟き、先に進むことにした。

 

 

廃車寸前だった現代(ヒュンダイを放置し、ここからはロードマスター1台で向かうことにした。

「背後からヴィークルが1台急接近!人数は3!」

敵のヴィークルが背後につき、一人の男が身を乗り出して弓矢を放ち

矢がロードマスターのタイヤに命中した。

「間違いねえ、同業者だなあいつら。」

「他にハッカーもいるみたいだね、生体ペルソナにマークを付けられた。」

トールも同じように、敵ヴィークルのタイヤを撃ち抜いた。

「流石だな、トール」

ノレージはそう言いながら、敵のヴィークルを魔力球(マナボール)で包み込んだ。

「ハンナも相手のテクノマンサーにマークを付けたよ、通信を傍受してみる。」

ハンナが通信を傍受したところ、依頼主を捕らえるよう指示されているだけのようだ。

「ワタシ達のヴィークルの方が堅いから、そのまま車両をぶつけるわ」

トリルはブレーキを強く踏みこんだ。

「ぶつかるぞ!よけろよけろ!」

ハンナが傍受した敵の通信が車内に響き渡る。

しかし車両は衝突せず、すれ違いざまに敵の一人が跳躍し切りかかってきた。

「みんな掴まって!」

トリルは大きくハンドルを切って直前でかわし、敵の男は地面に激突した。

敵のヴィークルはブレーキを踏み、仲間を助けるために引き返した。

「今がチャンスだ!このまま撒くぞ!」

「ボクに付けられたマークは取り除いたよ、これで追跡されない。」

トリルはアクセルを全力で踏み込み、大きく距離を引き離した。

「これで仕上げだ。」

ノレージは集中し、ヴィークル全体に完全透明化()の呪文をかけた。

どうやら敵は完全にこちらを見失ったようだ。まっすぐムロランに向かおう。

 

 

「このあたりで降ろしてくれ、俺が君たちを雇ったと知られるわけにはいかない。」

「シコツ湖に置いてきたヴィークル、あれ報酬のうちに含まれていたと思うんだけど

 その分の埋め合わせとか、なんかないかな?」

「報酬は提示した物から変更するつもりはない、だが助かった。感謝はしているよ。」

依頼主はそう皆に告げると、ムロランの工場地帯に消えていった。

 

「シコツ湖に戻ってあのヴィークル回収しに行く?」

「いやあ、しばらくヴァンパイアは御免だ、安全な道で帰ろう。」

「それもそうね。」

ブログ開設しました

北海道札幌市でシャドウランのオフセを定期的に行っているゴブリンと申します。

今までは、なんとなくみんなが集まれそうなときにオフセを行っていたんだですが

私が不定休の仕事をしているのもありなかなか予定が合わない都合上

「じゃあ例会にすればええやん!」ってことで

2月から毎週第二土曜日にシャドウランをやることにしました。

ありがたいことに2月はメンバーが集まりましたので開催できそうです。

3月以降も募集しますので興味がある方はぜひよろしくお願いします。

 

このブログでは、この会の告知と、セッションログや公開している自作シナリオをまとめる場にしていきたいと考えています。

 

この会の名前とブログのタイトルが全く決まっていないので、それもぼちぼち考えていきたいですね。

 

ともかく今回はこのあたりにしておくぜ、チャマー。